自然素材を使用した健康的な住まいとは
もうすでにマスコミなどの報道でもご存知の方もおられると思いますが、
高気密 高断熱 VOC〔揮発性有機化合物〕この関係は常に相対するものです。
機密性が高くなれば、空気の流れが悪くなりますが、現代の建築で、いつの間にか
何から何まで使用されている新建材類。このような環境では、VOC〔揮発性有機化合物〕と相まって、さまざまな物質に囲まれた中に生活しています。
今では、少し昔〔数十年前〕の住まいような自然素材の杉や檜を使用していた時代の住宅とはまったく異なった住まいになっています。
日本でも2003年からは、このような一般的な住宅の場合、法改正で換気設備を設置することが
義務付けられました。
しかしながら、換気を回せば良いという考えはどのようなものでしょうか。
元から原因を絶たない限り、シックハウス症など原因が今ひとつはっきりしないものは完全除去は無理でしょう。
他にも、家具や家電製品などからも発生しているかもしれないし、
まだ日本では対策をしているところは数少ないといえます。
北欧では資源の有効利用を考えて、今では木材チップなども資源を有効に利用していますが、
建材などに対する基準は大変厳しいものがあり、その安全性は確かなものとなっています。
又、もともと日本のように新建材を多用していないので、サッシやドアは今でも無垢材や
天然木材の集成材が多く使用されております。
又、そのほかにもいろいろな技術で対策をしている北欧の住まいは安全で健康的な
暮らしをお約束できるのと確信しています。
自然素材と新建材
日本ではドアの枠やクローゼットの扉、あるいはキッチンの扉など
今では天然木材を使用した物を探すことが難しい時代となっています。
昔から使用していたラワン材など南洋材の価格の上昇や生産性の問題など原因はいろいろありますが、
それでは海外ではどのくらいまで自然素材が使用されているのでしょうか。
たとえば北欧などの国では今でもまだ自然素材を多用した住まい作りを現在でも続けています。
ドアや枠なども天然木材で作ります。
又日本で゜は柱やフローリングに節などがあると嫌う傾向がありますが、北欧などではむしろ節をうまく処理したり、
アクセントとしているため部屋の感じがとてもよいものとなっています。
天然木のフローリングなどはその感触や衝撃吸収性も大変優れています。
資源の保護
森林の 伐採などは木材資源を計画的に使用しているため資源の枯渇がおきないようにしっかりとしていて、リサイクルや利用方法も進んでいます。
たとえば切り落としなど不要な木材の繊維質からも断熱材を作っています。
昔の日本では
日本でも奈良時代に建築された檜作りの正倉院校倉造り、奥飛騨の合掌造りの民家など
いずれも天然木材や萱葺き屋根で出来ていました。
木の持つ自然の力は大変大きいもので、森の中にいたときに呼吸をすると、
誰もが自然に楽になるという人に優しい木の成分が凝縮されています。
現在の住まい作りもやはり、
自然素材を基本とした住まい作りが人に優しいすまいであるということが重要なポイントでしょう。
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